Dardanus spp.

Datasheet

一般的な説明

ハエガニは、大きな安定した岩盤と暗い灯光が多くある水槽を好み、カリアクティス・ポリプスというクラゲと共生関係を築いているダルダヌス属のハエガニ3匹（インド洋のD. pedunculatus、紅海のD. tinctor、グレートバリアリーフのD. deformis）です。自然界では、ハエガニがクラゲを甲羅に付着させることで、隠れる場所と保護を提供し、2つの無脊椎動物は食物を共有しています。ハエガニがクラゲを動かすことで、クラゲが散布される手助けをします。ハエガニが甲羅から出る際には、古い甲羅を残し、新しい大きな甲羅を見つけてクラゲを移し替えたり、より大きなクラゲを選んだりします。

水族館への適合性

ハエガニは攻撃的であり、サンゴ礁水槽や平和な魚の水槽には適しません。魚、巻貝、ミミズを食べますが、デトリタスや一部の藻類も摂取します。成長するにつれて、より大きな甲羅が必要になりますので、複数のサイズの巻貝の殻が用意されていると良いでしょう。

世話と丈夫さ

このハエガニは簡単に世話ができ、安定した水質（炭酸カルシウム、マグネシウム、ヨウ素、微量元素）とサプリメントが必要です。水質条件は、KH（炭酸水素イオン濃度）8-12、pH 8.1-8.4、SG（比重）1.023-1.025が適しています。

サンゴ礁への適合性

リーフ対応は「いいえ」であり、ハエガニはサンゴ礁水槽には向いていません。

水槽の設置

ハエガニは、十分な量の岩盤と暗い灯光が多い水槽を好みます。水槽内には、ハエガニにとって利用可能なさまざまなサイズの巻貝の殻があるとよいでしょう。

行動

ハエガニは攻撃的ですが、その行動は他の生物との共存が難しいため、水槽内では注意が必要です。

餌付与と食事

このハエガニは雑食であり、不足した藻類がある場合は乾燥海藻が提供されるべきです。貝類、ミミズ、その他の肉食性のものも与えることができます。